Bookレビュー2012-vol.43 大栗博司『重力とは何か』

重力とは何か アインシュタインから超弦理論へ、宇宙の謎に迫る (幻冬舎新書)

重力とは何か アインシュタインから超弦理論へ、宇宙の謎に迫る (幻冬舎新書)

タイトルの通り、重力についての解説本。

ただ、重力について知るには、ニュートン時代の古典力学から、アインシュタイン相対性理論を経て、量子力学まで触れなければならない。
要所ごとに図で説明されているけれど、つまづいた場合は、相対性理論量子力学についての雑学文庫などで補うのがオススメ。

さらに終盤では、超弦理論や6次元の世界が出てきたあげく「重力は幻想」であるという驚きの展開を見せる。

最終的には神学や哲学の領域に。
この分野については、本書と合わせて池内了『物理学と神』がオススメ。

物理学と神 (集英社新書)

物理学と神 (集英社新書)