2011-06-01から1ヶ月間の記事一覧

「ドラゴンクエストの作戦」から考える電力政策

ドラゴンクエスト(以下、DQ)というゲームがある。 このゲームにおいて、主人公はリーダーとして作戦を決定し、仲間はそれに従って行動する。この「作戦」だが、非常に良く出来ている。 状況に応じてとるべき行動を的確に表現しているし、今後の日本がこ…

人はなぜ「未来に期待する」のか

この記事を読んだ。「二代目ロストジェネレーションが失ったもの。望み。そして、僕らは何からはじめるべきか」 http://d.hatena.ne.jp/thinking-terra/20110529/1306640590今の20代前半の痛切な思いかもしれない。けれど、一つだけ違和感がある。 それは、…

Bookレビュー2011-vol.40 『経済超入門』(ニューズウィーク日本版ペーパーバックス)

ニューズウィーク日本版ペーパーバックス 経済超入門作者: ニューズウィーク日本版編集部出版社/メーカー: CCCメディアハウス発売日: 2010/05/28メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 4人 クリック: 168回この商品を含むブログ (7件) を見る図表が多く、と…

僕が中学生のときに考えた「かめはめ波」を出す方法

虫眼鏡というのがある。 これに太陽光を通過させると、光が屈折し、一点に集まる。その点に黒く塗った紙などを当てると、激しく燃える。 つまり、光は集めることができ、集まった光は強いエネルギーを持っているということを、中学生の僕は知っていた。そこ…

転職のジレンマ「曰く、転職は仕事が一番ノッているときにやれ」

定年退職を迎えた大先輩が、今日、おっしゃっていたこと。 (ちなみに、その人は転職経験はないが)仕事が楽しく、やりがいを感じ、実績が出ているときは、周囲からも魅力的に見える。 なので、ときには「ウチで働かないか?」というような声がかかることも…

僕が通勤途中に思いついたのと同じ発電方法を、産経新聞が「究極のエコ発電」と絶賛し、袋叩きに遭っている件

『【MSN産経ニュース】究極のエコ! 重力と浮力で発電する装置をさいたまの80歳男性が開発』 http://sankei.jp.msn.com/region/news/110624/stm11062411380000-n1.htm『記事に対するTwitterによる袋叩き』 http://twitter.com/search?q=http%3A%2F%2Fsa…

専業主婦志向の行動経済学(涙)

若い女性(20代前半まで)の中で、「専業主婦志向」への回帰が見られる。 大学のキャリアセンターに「お嫁さんになりたい」という相談が来るなんて話もある。 今日、大学3年生の女子と話をしたが、やはり周囲に専業主婦になりたい友人が多いと言っていた。こ…

Bookレビュー2011-vol.39 中西新太郎『若者の気分−シャカイ系の想像力』

シャカイ系の想像力 (若者の気分)作者: 中西新太郎出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2011/03/25メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 2人 クリック: 75回この商品を含むブログ (9件) を見る社会学哲学者による本格的な「ライトノベル社会論」。ライトノベ…

火力発電の真実(燃やした後の石炭には放射性物質が含まれているけど大したことないからセメントに練りこんで再利用しています)

文部科学省サイト内PDFファイル 『石炭火力発電所の石炭に関する放射線規制免除について』(電気事業連合会 H15年) http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/housha/symposium/03102402/003.pdf 文書の通り問題ないという判断がされてるわけだけど、前にテ…

Bookレビュー2011-vol.38 堀江貴文『収監 僕が変えたかった近未来』

収監 僕が変えたかった近未来作者: 堀江貴文出版社/メーカー: 朝日新聞出版発売日: 2011/06/07メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 291回この商品を含むブログ (21件) を見る社会全般に関するエッセイ集。第1〜3章までは、「検察」、「メディア」、「宇宙…

Bookレビュー2011-vol.37 鈴木貴博『「ワンピース世代」の反乱、「ガンダム世代」の憂鬱』

「ワンピース世代」の反乱、「ガンダム世代」の憂鬱作者: 鈴木貴博出版社/メーカー: 朝日新聞出版発売日: 2011/06/07メディア: 単行本 クリック: 65回この商品を含むブログ (18件) を見るワンピースとガンダムから考える世代論。 僕はガンダムを良く知らない…

僕たちは「無責任な顧客」になっていないか

今日、マクドナルドに行ったのだが、コーヒーをこぼしてしまった。 テーブルと椅子と床も汚してしまった。そこで、カウンターまで行って「雑巾ありますか?」と訊いたのだが、結局、全部、店員さんが掃除をしてくれた。 しかも、新しいコーヒーまで持ってき…

Bookレビュー2011-vol.36 森博嗣「自分探しと楽しさについて」

自分探しと楽しさについて (集英社新書)作者: 森博嗣出版社/メーカー: 集英社発売日: 2011/02/17メディア: 新書購入: 4人 クリック: 144回この商品を含むブログ (67件) を見る「自分探し」という言葉がある。 つまり「自分が見える」と思っている人がいるの…

「消費電力は供給電力を絶対に上回らない」ってご存知?

6月10日に関西電力が、検査を行った原発の発電再開ができないために、7月1日以降の15%の節電を圏内全域に対して要請した。2012年の春までに、全国の原子力発電所が停止する可能性も示唆されている。 関西電力は、国内でも原子力の比率が高く、総発電量の…

宿題が出たらすぐやれ!

宿題は、わりと不思議な存在だ。学校でちゃんと真面目に勉強したのに、なぜ、家でも勉強しろと言われるのか。 家にいる時間は自分の時間ではないのか。 お父さんは、家に帰ってきたらビールを飲んで野球を見ているだけじゃないか。 そう思っている学生も少な…

創造し続けるための、健全なスピリチュアリティ 

『食べて、祈って、恋をして』の著者、エリザベス・ギルバートさんの講演動画を見た。「エリザベス・ギルバート "創造性をはぐくむには"」 http://www.ted.com/talks/lang/jpn/elizabeth_gilbert_on_genius.html クリエイターは、作品を創り続けるうちに、自…

「内閣不信任案のドタバタ劇」を言語学的に表現できない件

先日の内閣不信任案は、解散総選挙はほぼあり得なかったので、つまり「辞めろ」ということであった。 そして、この案は否決された。 つまり「辞めろと言われたが、辞めない」ということである。 ここまではいい。問題はここからだ。 否決されたのは、菅総理…

「稀少な電力」は「電力格差」を生むか

電力が足りなくても、みんなが少しずつ節約して我慢すれば大丈夫、という意見がある。これに対しては懐疑的な立場である。 なぜならば、「稀少さ」は「格差」を生むからである。例えば、食糧は世界的には潤沢ではない。 その潤沢ではない食糧を、世界中でみ…

「いいねの世界」 −「like」と「いいね」の言語的な違いから考える−

Facebookやmixiの「いいね」ボタンについて。日本では「いいね」だが、海外のFacebookでは「like」ボタンである。 なので、「いいね」とはちょっと意味が違う。どう違うかというと、例えば「本/the book」に対して考えた場合、「like」ボタンを押すというこ…