メディア

2012年に書いた中から選ぶ5つの記事

2012年の後半は記事を書いてないし、前半もあまり覚えてない。 おお、こんなことを考えてたのか、という感じ。 ●1.携帯「電話」は、もはや「有料オプション」でしかない。(2012/1/5) http://d.hatena.ne.jp/esse-re/20120105/1325777309通話アプリのLINEが…

SNSにおける「∩キャラ」と「∪キャラ」について

現実の社会では、家庭、学校、職場など、それぞれの居場所があって、それぞれのキャラクターを使い分けることは、ふつうにされていると思う。ところが、FacebookやmixiのようなSNSでは、1つの居場所で、それぞれ異なる関係者と接することになる。例えば、職…

絶望の国の「朝まで生テレビ」

絶望の国の幸福な若者たち作者: 古市憲寿出版社/メーカー: 講談社発売日: 2011/09/06メディア: 単行本購入: 22人 クリック: 642回この商品を含むブログ (109件) を見る2月の朝まで生テレビで、『絶望の国の幸福な若者たち』を題材にして若者をテーマに討論…

情報社会と「賢くなれない消費者」について

「消費者が賢くなっている」というような話は良く聞く。 「賢く買い物をしよう」なんて言い方もする。 「賢い消費者」とは何だろうか。例えば、シャンプーを買う。 最初はどれが良いかわからないから、適当に買う。 使ってみたら、「良かった」とか「悪かっ…

「動画」あるいは「ふでばこ」の言語学

動画を表す言葉についてである。10年ほど前から、ケータイにカメラが付いたことで、動画撮影は身近なものになった。 しかしながら、言語的にはまだ整理がついていないようである。ケータイやカメラで撮影することは、「ムービー」録画という言葉が使われてい…

携帯「電話」は、もはや「有料オプション」でしかない。

スマートフォンを買い換えると、「お古」のスマートフォンが手元に残る。この「お古スマートフォン」は電話回線が使えないだけで、WiFiを使えば、それ以外の機能はすべてそのまま使える。具体的には、ネットもできる、動画も見れる、音楽も聞ける、メールも…

2011年に書いた中から選ぶ5つの記事+1

何をもって「良い記事」とするかは難しい。1つの指標としてはアクセス数があるのだけれど、これは「キーワード検索」でたまたま来た人が多く含まれる。 たいしたことを書いていなくても、ページビューが100を越える記事は多い。一方、評価されたかどうかで…

「文字が書かれた紙をデジタルデータにする行為」は、「複製」ではなく「制作」ではないのか?

スキャン代行業者が問題になっている。 今日、有名作家ら7人が、スキャン業者2社を訴えたらしい。弘兼憲史さんら「自炊」代行業者を提訴へ http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20111219-OYT1T01337.htm 書籍スキャン代行業者を提訴=著名作家7人が差…

「既得権益VSそうじゃない人たち」の選挙で、既得権益受益者が勝てない必然

「既得権益」VS「そうじゃない人たち」の構図の選挙というのがある。この場合、選挙なので投票するわけだが、「既得権益」の側に投票するというのは心理的な障壁が生まれるのではないかと思う。 実態は別として、「既得権益」の側に投票するということが、…

大坂ダブル選挙から考える「反対のための反対」の限界

大坂府知事・市長ダブル選挙で橋下、松井両氏が当選した。今回、強く感じたのは「反対のための反対」は通用しなくなっているということだ。「反対のための反対」はなぜ生じるのか。そもそも「何」に反対しているのかというと、「何かを変えること」について…

「リツイート&シェア」が「心理コスト」を下げる

情報があふれる社会である。ツイッターでも、毎秒たくさんのツイートが生まれ、多くのツイートにはURLリンクが貼られている。 けれど、実際のところ、そのリンクを開こうとはなかなか思わない。なぜだろうか。端的に言えば、リンク先の品質が不明だからだ…

Amazon電子書籍の騒動と、芸術について

Amazonと出版社の電子書籍についての契約内容が話題だ。 「こんなの論外だ!」アマゾンの契約書に激怒する出版社員 国内130社に電子書籍化を迫る http://news.livedoor.com/lite/article_detail/5977004/ Amazon「全書籍を電子化しろ。売上の半分以上を渡せ…

ソフトバンクとかauとか通信料金とかそんな細かいことはどうでもよくて、とにかくSiriがスゴイ。

日本語非対応で国内ではあまり触れられていないけれど、今の日本では、これくらいの簡単な英会話ができないとマズイのではないか。むしろ、実際に英語会話を活用する良い機会だと思う。 (iPhone4Sを買う予定はないけど)

電子書籍が再現できていないのは「読む感覚」ではなく「買う楽しさ」

シャープの電子書籍端末「ガラパゴス」が撤退するらしい。 ソニーのReaderも、それほど普及していないように見える。 アップルのiPadも、複合的に使えるタブレットとして普及しているのであって、電子書籍端末として評価されているのかどうかは不明だ。結局…

1年遅れの話題ですけどFlipboardがスゴイ

Flipboard 2010年のベストiPadアプリらしい。 (今のところ、iPhoneやAndroidには対応していない様子)様々なサイトをお気に入りに登録して、それらを雑誌のように見ることができる無料アプリ。これのすごいところは、TwitterやFacebookも、雑誌のように見る…

Facebookとmixiの思想的な差異について

Best Gear (ベスト・ギア) 2011年 11月号 [雑誌]出版社/メーカー: 徳間書店発売日: 2011/09/16メディア: 雑誌この商品を含むブログ (1件) を見るBest Gearの2011年11月号のソーシャルメディア特集で、SNSについての読者アンケートが掲載されていた。 「メ…

読書、倍音、アンサンブル

内田樹氏が、『最終講義』で読書と倍音について触れていた。倍音とは、2つ以上の音が重なりあうことで聴こえる音だ。 例えば、ドの音を鳴らさなくても、2つの別の音を重ねたときにドと同じ周波数で音波が重なる場合に、倍音としてドが聴こえる。最終講義?…

なぜ小説の映像化は常に期待を裏切るのか

小説の映像化のラッシュが続いている。 どうしても本を売りたい出版社とネタ切れの映像会社との需要と供給が一致しているのだろう。それでも「やっぱり原作のほうが良かった」というものは多い。 これはなぜだろうか。これについては、『告白』が映像化され…

なぜ赤信号はみんなで渡れば怖くないのか−心理的同期という動機

心理学はぜんぜん詳しくないので、なんとなく思ったことを書くだけである。 たぶん、専門的には、以下のような説明がされるのだろう。集団心理 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9B%86%E5%9B%A3%E5%BF%83%E7%90%86リスキーシフト http://ja.wikipedia.org/w…

僕が通勤途中に思いついたのと同じ発電方法を、産経新聞が「究極のエコ発電」と絶賛し、袋叩きに遭っている件

『【MSN産経ニュース】究極のエコ! 重力と浮力で発電する装置をさいたまの80歳男性が開発』 http://sankei.jp.msn.com/region/news/110624/stm11062411380000-n1.htm『記事に対するTwitterによる袋叩き』 http://twitter.com/search?q=http%3A%2F%2Fsa…

「…という可能性はあるんでしょうか?」は放送禁止用語にしたらどうですか

「絶対に安全」といえば「ウソだった」を言われる。「可能性はゼロではない」といえば「誤解を生んだ」と言われる。なにこれ。 / 「可能性ゼロではない」口癖が生んだ誤解 注水中断問題 :日本経済新聞 URL2011-05-24 08:18:57 via Hatena 上記のつぶやきが…

ソーシャルメディアで「身の回りの最大幸福のための最適解」を求めるということ

このブログを始めてほんの10日目の前回の記事が、思いがけず500アクセスと好評だったので、逆にプレッシャーを受けている。 デビュー作が売れた作家が、2作目を書くときはこんな気分かもしれない。 「デビュー作が一番面白かったよね」と言われないよう、頑…