経済

「定年退職時の資産」という価値観

帰省したので父親と話をした。僕も今年はローンを組んだりしたので、お金の話になったのだけれど、新しい発見があった。それは「定年退職時の資産」という自己評価指標を、父親が持っていたことだ。 これは、定年後の生活の安定を示すためのものではない。 …

2012年に書いた中から選ぶ5つの記事

2012年の後半は記事を書いてないし、前半もあまり覚えてない。 おお、こんなことを考えてたのか、という感じ。 ●1.携帯「電話」は、もはや「有料オプション」でしかない。(2012/1/5) http://d.hatena.ne.jp/esse-re/20120105/1325777309通話アプリのLINEが…

【家を買うこと】その3:変動金利か、固定金利か

買う家が決まったら、ローンを組むことになる。 そのときに考えないといけないのが、変動金利と固定金利、どちらで契約するかだ。これについては、以前に書いた。【住宅ローンについて。】 http://d.hatena.ne.jp/esse-re/20120211/1328953614 今回は、ここ…

【家を買うこと】その2:新築か中古か、戸建かマンションか

「持ち家か賃貸か」、と匹敵するほど比較されるのが「新築と中古」「戸建とマンション」である。 一体、どれが得なのだろうか。これは、ふつうに考えれば分かるが、どれも同じである。というのも、住宅販売の価格は自由競争市場で設定されているからである。…

【家を買うこと】その1:家は買ったほうが良いか

1ヶ月ほど前に家を買った。 買うために費やした期間は4ヶ月ほどで、とても短い。 とはいえ、短いながらに集中していろいろ考えた。 それについて書きたい。 (つまり、専門的な意見ではない)まず、そもそも家を買うべきか。 それとも、賃貸住宅に住むべき…

囚人のジレンマ、電力のジレンマ

共犯者であるAさんとBさんが、別々の部屋に入れられている。 警察は、2人に条件を提示した。パターン1.2人ともが真実を述べれば、懲役10年になる。 パターン2.Aさんだけが真実を述べれば、Aさんが懲役2年、Bさんは懲役15年になる。 パターン3.逆にB…

「将来年金はもらえない」のウソ

年金が破綻しそうだ、という話をよく聞く。これは、現在の現役世代が支払った年金を現在の高齢者に給付しているためで、高齢者が増えると、現役世代が支えられなくなるからだ。で、よく言われているのが「今の若い世代は、年金を払っても将来受け取れないか…

情報社会と「賢くなれない消費者」について

「消費者が賢くなっている」というような話は良く聞く。 「賢く買い物をしよう」なんて言い方もする。 「賢い消費者」とは何だろうか。例えば、シャンプーを買う。 最初はどれが良いかわからないから、適当に買う。 使ってみたら、「良かった」とか「悪かっ…

住宅ローンについて。

僕は金融のことは知らないので適当に書いています。家を買おうと思っている。 なので、家を探している。家を買うのは、それ以外のモノを買うのと少し状況が違う。 というのも、ふつう、買うモノは値段が決まっている。 その値段を見て、払えるかどうか考えて…

「老後の社会保障の大義名分」と、「戦勝国でしか若者のデモが起こらないこと」の関連について

世代間格差という問題がある。例えば、高齢者はかつて支払った以上の年金を受け取りながら高福祉を享受できるが、今の若者はそうではない、というような問題だ。 こういった状況に対し、不平等だという声があがっている。一方で、高齢者からは「老後を楽しみ…

携帯「電話」は、もはや「有料オプション」でしかない。

スマートフォンを買い換えると、「お古」のスマートフォンが手元に残る。この「お古スマートフォン」は電話回線が使えないだけで、WiFiを使えば、それ以外の機能はすべてそのまま使える。具体的には、ネットもできる、動画も見れる、音楽も聞ける、メールも…

2011年に書いた中から選ぶ5つの記事+1

何をもって「良い記事」とするかは難しい。1つの指標としてはアクセス数があるのだけれど、これは「キーワード検索」でたまたま来た人が多く含まれる。 たいしたことを書いていなくても、ページビューが100を越える記事は多い。一方、評価されたかどうかで…

「既得権益VSそうじゃない人たち」の選挙で、既得権益受益者が勝てない必然

「既得権益」VS「そうじゃない人たち」の構図の選挙というのがある。この場合、選挙なので投票するわけだが、「既得権益」の側に投票するというのは心理的な障壁が生まれるのではないかと思う。 実態は別として、「既得権益」の側に投票するということが、…

「リツイート&シェア」が「心理コスト」を下げる

情報があふれる社会である。ツイッターでも、毎秒たくさんのツイートが生まれ、多くのツイートにはURLリンクが貼られている。 けれど、実際のところ、そのリンクを開こうとはなかなか思わない。なぜだろうか。端的に言えば、リンク先の品質が不明だからだ…

マルセル・モースの幸福論と現代先進国

贈与論 (ちくま学芸文庫)作者: マルセルモース,Marcel Mauss,吉田禎吾,江川純一出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2009/02メディア: 文庫購入: 11人 クリック: 49回この商品を含むブログ (80件) を見る以下は、『贈与論』からの引用だ。 善や幸福を遠くまで…

携帯電話の本体料金のパラドックス(ウソだけど)

分かりきったことかもしれないが、書いてみる。最近の携帯電話の本体料金の仕組はだいたいこういう感じだ。 ●本体24000円 ●通信料 月額5000円ただし! 2年間契約で!●本体24000円 ●通信料 2年間に限り月額4000円(1000円引き)しかも! 本体料金を2年間分…

継続しなければ援助じゃない。自立させなければ支援じゃない。

映画「僕たちは世界を変えることができない」(2011年9月23日公開) 公式サイト:http://www.boku-seka.com/僕たちは世界を変えることができない。But, we wanna build a school in Cambodia. (小学館文庫)作者: 葉田甲太出版社/メーカー: 小学館発売日: 2011/…

お金は貯めて増やすんじゃなく、使って増やす時代でしょうか−金利とポイントカード−

先月末くらいから、突如として資産運用に目覚めた。 そこで気付いたのは、預金しても利息がほとんどつかないことだ。 (まぁ、今までは、それくらい無関心だったのだ)100万円の定期預金で、年利0.2%で1年後に2000円増えるとか、そういうレベルだ。 100万…

最強書店アマゾンの「ストーリーとしての3つの戦略」

ストーリーとしての競争戦略 ―優れた戦略の条件 (Hitotsubashi Business Review Books)作者: 楠木建出版社/メーカー: 東洋経済新報社発売日: 2010/04/23メディア: 単行本購入: 27人 クリック: 770回この商品を含むブログ (123件) を見る先日、初めてアマゾン…

利他の経済学は可能か

経済学における「人」は、「合理的な経済人」だ。 需要が増えたら供給を増やし、供給が需要を越えたら価格を下げ、価格が下がったら需要が増える。 あるいは、株価が適正な価格より上がれば買う人が減って株価が下がり、株価が適正な価格より下がれば買う人…

年金がなければスウィングはない

日経新聞に、国民年金についての記事が出ていた。 記事のデータは以下の通り。・2010年度の納付率は42.1%。 ・低所得による納付免除者を除いても59.3%。 ・年齢別で最も納付率が低い25〜29歳の納付率は46.6%。 ・非正規労働者の完納率は34%。こういった…

専業主婦志向の行動経済学(涙)

若い女性(20代前半まで)の中で、「専業主婦志向」への回帰が見られる。 大学のキャリアセンターに「お嫁さんになりたい」という相談が来るなんて話もある。 今日、大学3年生の女子と話をしたが、やはり周囲に専業主婦になりたい友人が多いと言っていた。こ…

「稀少な電力」は「電力格差」を生むか

電力が足りなくても、みんなが少しずつ節約して我慢すれば大丈夫、という意見がある。これに対しては懐疑的な立場である。 なぜならば、「稀少さ」は「格差」を生むからである。例えば、食糧は世界的には潤沢ではない。 その潤沢ではない食糧を、世界中でみ…

ビンラディン氏の死亡と資源価格の急落

ビンラディン氏の死亡以降、原油その他の資源価格が急落している様子。 参照:http://www.gci-klug.jp/chart/sc.php?mode=1 これって、どういう理由なのでしょうか?