【家を買うこと】その3:変動金利か、固定金利か

買う家が決まったら、ローンを組むことになる。
そのときに考えないといけないのが、変動金利と固定金利、どちらで契約するかだ。

これについては、以前に書いた。

【住宅ローンについて。】
http://d.hatena.ne.jp/esse-re/20120211/1328953614


今回は、ここに書いていないことを書こう。

家を買うとき、家の価格を見ただけでは、それを買えるかどうかはわからない。
ローンの金利によって最終的に支払う金額が変わるためだ。

なので、金利が低い変動金利で契約すれば、毎月の支払いも、支払い総額が少なくなる。
ただし、金利の変動は予測できないので、当初の見込みよりも支払い総額が多くなることもある。
というか、今より金利が下がることはほとんどありえない(現時点では年利0.875%あたり)ので、当初の見込みより支払い総額が多くなることはほぼ確実だ(問題はその「程度」である)。

ここで注意したいのが、不動産屋である。
不動産屋は、販売した不動産の価格に応じて販売手数料を得る。
当然、高い物件を販売したほうが儲かる。
そのため不動産屋は、見かけ上のコストが安い変動金利での契約を前提に、物件を勧めたがる。
しかも販売手数料を多く得たい不動産屋は、変動金利で買えるギリギリの価格の物件を勧めてくるだろう。
これは商売としては当たり前のことで悪いことではない。
買う側にとっても「ギリギリ」ということは「(金利が上がらなければ)買える」ということなので、問題はないように思える。

しかし、やっかいなことに、「不動産屋は、その人がローンを払えようが払えまいが知ったこっちゃない」のである。
もし、将来的に金利が上がってローンが支払えなくなっても、責任は購入者にあるということは、注意すべきだろう。

変動金利を組むか固定金利を組むかは、住宅の購入を決めた後で考えるべきことであって、固定金利のローンでは買えないような家を、不動産屋にそそのかされて変動金利で「安く買えたつもり」になるのは非常にリスクが高い。