心理

「定年退職時の資産」という価値観

帰省したので父親と話をした。僕も今年はローンを組んだりしたので、お金の話になったのだけれど、新しい発見があった。それは「定年退職時の資産」という自己評価指標を、父親が持っていたことだ。 これは、定年後の生活の安定を示すためのものではない。 …

2012年に書いた中から選ぶ5つの記事

2012年の後半は記事を書いてないし、前半もあまり覚えてない。 おお、こんなことを考えてたのか、という感じ。 ●1.携帯「電話」は、もはや「有料オプション」でしかない。(2012/1/5) http://d.hatena.ne.jp/esse-re/20120105/1325777309通話アプリのLINEが…

「いじめ」について。(なぜ、いじめるのか)

いじめが話題だ。今回の件で「春風ちゃん」という人のことも知ったが、子供なのに朝日新聞なんかに載せられて可哀相だと思う。いじめの反響で残念なのは、「いじめは許せない」という意見ばかりで、構造などについて深く突っ込もうという人がほとんど見つか…

住宅ローンについて。

僕は金融のことは知らないので適当に書いています。家を買おうと思っている。 なので、家を探している。家を買うのは、それ以外のモノを買うのと少し状況が違う。 というのも、ふつう、買うモノは値段が決まっている。 その値段を見て、払えるかどうか考えて…

「動画」あるいは「ふでばこ」の言語学

動画を表す言葉についてである。10年ほど前から、ケータイにカメラが付いたことで、動画撮影は身近なものになった。 しかしながら、言語的にはまだ整理がついていないようである。ケータイやカメラで撮影することは、「ムービー」録画という言葉が使われてい…

2011年に書いた中から選ぶ5つの記事+1

何をもって「良い記事」とするかは難しい。1つの指標としてはアクセス数があるのだけれど、これは「キーワード検索」でたまたま来た人が多く含まれる。 たいしたことを書いていなくても、ページビューが100を越える記事は多い。一方、評価されたかどうかで…

「既得権益VSそうじゃない人たち」の選挙で、既得権益受益者が勝てない必然

「既得権益」VS「そうじゃない人たち」の構図の選挙というのがある。この場合、選挙なので投票するわけだが、「既得権益」の側に投票するというのは心理的な障壁が生まれるのではないかと思う。 実態は別として、「既得権益」の側に投票するということが、…

大坂ダブル選挙から考える「反対のための反対」の限界

大坂府知事・市長ダブル選挙で橋下、松井両氏が当選した。今回、強く感じたのは「反対のための反対」は通用しなくなっているということだ。「反対のための反対」はなぜ生じるのか。そもそも「何」に反対しているのかというと、「何かを変えること」について…

「リツイート&シェア」が「心理コスト」を下げる

情報があふれる社会である。ツイッターでも、毎秒たくさんのツイートが生まれ、多くのツイートにはURLリンクが貼られている。 けれど、実際のところ、そのリンクを開こうとはなかなか思わない。なぜだろうか。端的に言えば、リンク先の品質が不明だからだ…

携帯電話の本体料金のパラドックス(ウソだけど)

分かりきったことかもしれないが、書いてみる。最近の携帯電話の本体料金の仕組はだいたいこういう感じだ。 ●本体24000円 ●通信料 月額5000円ただし! 2年間契約で!●本体24000円 ●通信料 2年間に限り月額4000円(1000円引き)しかも! 本体料金を2年間分…

お金は貯めて増やすんじゃなく、使って増やす時代でしょうか−金利とポイントカード−

先月末くらいから、突如として資産運用に目覚めた。 そこで気付いたのは、預金しても利息がほとんどつかないことだ。 (まぁ、今までは、それくらい無関心だったのだ)100万円の定期預金で、年利0.2%で1年後に2000円増えるとか、そういうレベルだ。 100万…

なぜ小説の映像化は常に期待を裏切るのか

小説の映像化のラッシュが続いている。 どうしても本を売りたい出版社とネタ切れの映像会社との需要と供給が一致しているのだろう。それでも「やっぱり原作のほうが良かった」というものは多い。 これはなぜだろうか。これについては、『告白』が映像化され…

なぜ赤信号はみんなで渡れば怖くないのか−心理的同期という動機

心理学はぜんぜん詳しくないので、なんとなく思ったことを書くだけである。 たぶん、専門的には、以下のような説明がされるのだろう。集団心理 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9B%86%E5%9B%A3%E5%BF%83%E7%90%86リスキーシフト http://ja.wikipedia.org/w…

「奇跡体験」は事実ではなく認知である

昨日、お嫁様(妻のことです)から以下のようなお話を拝聴した。 ちなみに、彼女は某医院で医療事務をなさっている。 今日、電話で山田花子さん(仮名)から予約の電話がかかってきた。 そこで、事前に山田花子さんのカルテを準備しておいた。 その後、予約の…

人はなぜ「未来に期待する」のか

この記事を読んだ。「二代目ロストジェネレーションが失ったもの。望み。そして、僕らは何からはじめるべきか」 http://d.hatena.ne.jp/thinking-terra/20110529/1306640590今の20代前半の痛切な思いかもしれない。けれど、一つだけ違和感がある。 それは、…

専業主婦志向の行動経済学(涙)

若い女性(20代前半まで)の中で、「専業主婦志向」への回帰が見られる。 大学のキャリアセンターに「お嫁さんになりたい」という相談が来るなんて話もある。 今日、大学3年生の女子と話をしたが、やはり周囲に専業主婦になりたい友人が多いと言っていた。こ…

創造し続けるための、健全なスピリチュアリティ 

『食べて、祈って、恋をして』の著者、エリザベス・ギルバートさんの講演動画を見た。「エリザベス・ギルバート "創造性をはぐくむには"」 http://www.ted.com/talks/lang/jpn/elizabeth_gilbert_on_genius.html クリエイターは、作品を創り続けるうちに、自…

「いいねの世界」 −「like」と「いいね」の言語的な違いから考える−

Facebookやmixiの「いいね」ボタンについて。日本では「いいね」だが、海外のFacebookでは「like」ボタンである。 なので、「いいね」とはちょっと意味が違う。どう違うかというと、例えば「本/the book」に対して考えた場合、「like」ボタンを押すというこ…

「メルトダウン」から考える認知言語学

ここ数日、「メルトダウン」が話題になっている。 なんというか、意味不明すぎて、事態を把握するのにしばらく時間がかかった。しかも、これはどうも「事態」の問題ではないようである。 「認知」の問題のようだ。 つまり、「メルトダウン」をなんだと思って…