「既得権益VSそうじゃない人たち」の選挙で、既得権益受益者が勝てない必然

既得権益」VS「そうじゃない人たち」の構図の選挙というのがある。

この場合、選挙なので投票するわけだが、「既得権益」の側に投票するというのは心理的な障壁が生まれるのではないかと思う。
実態は別として、「既得権益」の側に投票するということが、その人自身も既得権益に守られているということを表してしまうからだ。

もちろん選挙は匿名なので、周囲からは投票したことはわからない。
けれど、自分がどこに投票したかは自分が知っている。
つまり、「自分は既得権側だ」という自己認識をしてしまうのだ。

これは、心理的には避けたいことではないだろうか。

郵政、農協、医師会、公務員などの一員であれば、周囲から既得権側であることは明らかなので、投票行動にそれほど大きく影響はしないだろう。

むしろ、中立の人が、自分が「既得権益側」であると思いたくないので、逆のほうに投票するということはありそうだ。
その場合の投票行動は、政策で選択するのではなく、自己の(心理的)保身のために選択するということになる。