携帯「電話」は、もはや「有料オプション」でしかない。
スマートフォンを買い換えると、「お古」のスマートフォンが手元に残る。
この「お古スマートフォン」は電話回線が使えないだけで、WiFiを使えば、それ以外の機能はすべてそのまま使える。
具体的には、ネットもできる、動画も見れる、音楽も聞ける、メールもできる。
TwitterやFacebookも利用できるし、アプリも開ける。
そして、通話だってできる。
オンライン通話はスカイプが有名だけれど、FacebookやTwitterのアカウントでも通話できるアプリが登場している。
Facebook通話アプリ「Reengo」
http://reengo.me/
Twitter通話アプリ「OnSay」
http://www.onsay.me/
これらにはdocomo、au、softbankなどの電話回線の契約は必要ではなく、WiFiだけあれば十分なのだ。
通常であれば、スマートフォンの利用には基本月額として最小プランでも約1000円、データ定額料として6000円、その他通話料、サービス料などを含めれば月に8000円ほどは必要だ。
最安と思われるsoftbankのiPhone4sでも、通話対象が無料通話の相手だけだとしても6000円ほどかかる。
一方、モバイルWiFiでは、イーモバイルやsoftbankで月額3880円、auで月額4410円である。
携帯電話会社と契約せず、モバイルWiFiのみでスマートフォンの通信をするデメリットは、大きく3つあるだろう。
1つは、端末を2台持ち歩かないといけないことだ。
2つめは、WiFi端末のバッテリーの問題で、常時接続が難しい。
3つめは、「電話番号」が得られないことだ。
とはいえ、これらを我慢すれば、通話もメールも何も問題がない。
それだけでなく、1ヶ月あたり約3000円、2年間で約70000円も節約ができる。
これは、最新のスマートフォンが一括で購入できる金額だ。
いや、コミュニケーションに音声通話を必要としないのであれば通信端末はiPod touchでも良いし、重くても良いならiPad2でも良い。
これは逆に考えれば、携帯電話回線と、その利用のために毎月当たり前に払っている基本料金は、もはや「月額3000円の有料オプション」になっているということである。
かつては固定電話番号は誰もが自分の番号として持っていた。
今は、携帯電話番号しかない、という人も多いだろう。
けれど、今後は携帯番号すら必要ない。
Facebookアカウント=実名や、Twitterアカウントだけで、通話を含むあらゆるコミュニケーションが可能になる時代が来ている。