継続しなければ援助じゃない。自立させなければ支援じゃない。

映画「僕たちは世界を変えることができない」(2011年9月23日公開)
公式サイト:http://www.boku-seka.com/

向井理主演のドキュメンタリー映画
大学生がカンボジアに小学校を建てるために150万円を集めるという物語。

実は、2011年2月25日に行われた著者の葉田氏の講演会に参加した。
葉田氏は当時は医学部生(現在は医者をされているそうだ)であり、カンボジアでのエイズ問題を通して、エイズを正しく理解するための啓蒙をされている。この日も、専門的な見地からエイズについての解説をされていた。

また、このイベントではカンボジアにおけるエイズを取り上げた自主制作の映画「それでも運命にイエスという」の上映も行われた。

ドキュメンタリー「それでも運命にイエスと言う」公式サイト
http://suy.client.jp/index.html/

このイベントの当時は、まだ東日本大震災が起こる前だったけれど、今では、支援というと国内の被災地に目が向けられている。

支援には、いくつかの難題がある。
しかも、ある種の矛盾を抱えている。

第1に継続だ。
あまりにも短期間の支援は、希望より多くの絶望を与えることになりかねない。
下記の@yuzutomo氏のツイートはこの問題を端的に表している。

第2に自立だ。
いつまでも支援に頼らないと生きていけないような状態にしてはいけない。
東日本大震災でいえば、被災地へ送られる支援物資が、被災地での商売の障害となっているという話は、震災の直後から聞かれる話だ。
支援には、マイナスの側面もあるのだ。

援助じゃアフリカは発展しない

援助じゃアフリカは発展しない

つまり、支援や援助でもっとも問題なのは、いかにフェードアウトするかという「撤退戦略」にあるのだろう。