MOVIEレビュー2011-Vol.1『僕たちは世界を変えることができない but we wanna build a school in Cambodia』

映画「僕たちは世界を変えることができない」(2011年9月23日公開)
公式サイト:http://www.boku-seka.com/

ラブストーリーでもなく、熱い友情の物語でもない。
それどころか、クライマックスなどの場面が作為的に構成されていない。
つまり、安易な感動のストーリーではない。
それゆえ、現実をストレートに突きつけられる映画だ。

一方で、もっと深く描いて欲しい部分もあった。
たとえば、「お金」に対しての意味づけなどだ。
大学生が著者の原作とは違って、映画には多数の大人が関わっている。
せっかく映画化するのであれば、新たな視点を含めてもよかったのではないか。

総じて、よくも悪くも、原作にとても忠実な映画、という印象だった。