【家を買うこと】その1:家は買ったほうが良いか
1ヶ月ほど前に家を買った。
買うために費やした期間は4ヶ月ほどで、とても短い。
とはいえ、短いながらに集中していろいろ考えた。
それについて書きたい。
(つまり、専門的な意見ではない)
まず、そもそも家を買うべきか。
それとも、賃貸住宅に住むべきか。
これはいろいろな記事で比較されているけれど、結論から言えば、その人による。
自分で考えて決めたほうが良い。
ただ、最も考えるべきポイントは将来的な収入の見込みだろう。
年金は構造的に成り立たない。
退職金も期待できない。
失業する可能性も大きい。
そういった状態で、家賃を払い続けられるかどうかである。
もちろん家を購入した場合も、住宅ローンを毎月支払わなければならない。
とはいえ、ローンは退職や失業をする前に全て支払えばよい。
しかも、住宅ローンは払うのが早ければ早いほど、支払い総額が少なく済むので、早く払うに越したことはない。
一方、家賃はそういうわけにはいかない。
永遠に支払い続けなければならない。
なので、失業の心配がなく、将来に安定した収入が見込め、退職後も家賃が支払えるなら、家を買う必要はないだろう。
そうでないなら、賃貸住宅に住むのはかなりリスクが大きいと言える。
もちろん、家を買うにもリスクはある。
特に、住宅ローンを組んだものの、失業などでローンの支払いができずに差し押さえられるといった状況は有り得る。
このリスクを軽減する方法は2つある。
1つは、早期、つまり若いうちに住宅ローンを組むことである。
というのも、若いうちのほうが失業リスクが低いからである。
また、たとえ失業しても再就職できる可能性は高い。
一方、中年は失業、つまりリストラのリスクが高いし、失業した場合に高い給与水準での再就職も難しい。
なので、できるだけ若いうちに住宅ローンを組み、若いうちに返済しておくことだ。
そうすれば、中年で失業しても残額を支払える可能性が高いし、すでに支払いが終わっていれば、失業もそれほど大きな問題にならずに済むだろう。
具体的に書けば、例えば30歳で年間100万円支払う35年ローンを組んだとして、繰上げ返済をすることで45歳時点での年間支払い額を50万円程度に圧縮できていれば、たとえ失業しても毎月の返済は4万円程度で済むので、アルバイトでも十分に支払うことができるだろう。
リスク軽減のもう1つの方法は、家の複数人でのシェアである。
結婚、同棲、シェアハウスなどだ。
この場合、1人が失業しても、他の人間に支払い能力があれば、家を差し押さえられずに済む。
一方、もし1人暮らしだったり、結婚していても配偶者に職業能力が全く無い状態だと、短期間の失業でもローンが支払えず、差し押さえられてしまう可能性が高くなる。
なので、家を購入する場合、2人以上の収入源があったほうが良い。