マルセル・モースの幸福論と現代先進国
- 作者: マルセルモース,Marcel Mauss,吉田禎吾,江川純一
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2009/02
- メディア: 文庫
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以下は、『贈与論』からの引用だ。
善や幸福を遠くまで探しに行っても無駄である。それが存在するのは、平和状態、公共のためと個人のためとに交互にリズムよく行われる労働、蓄積され再分配される富、教育によって身につく互いの尊敬と寛大さの中なのである。(P291)
50年以上前に提言された言葉とは裏腹に、今の欧米では、テロが起こり、労働格差が広がり、富は偏重している。
これらは(資源を含む)金融資本主義から起こっていると言える。
ずいぶん遠くまで来たと思うが、この先、どこに向うのだろう。
日本は、平和があるだけマシかもしれない。
少なくとも今のところは。