僕が通勤途中に思いついたのと同じ発電方法を、産経新聞が「究極のエコ発電」と絶賛し、袋叩きに遭っている件

『【MSN産経ニュース】究極のエコ! 重力と浮力で発電する装置をさいたまの80歳男性が開発』
http://sankei.jp.msn.com/region/news/110624/stm11062411380000-n1.htm

『記事に対するTwitterによる袋叩き』
http://twitter.com/search?q=http%3A%2F%2Fsankei.jp.msn.com%2Fregion%2Fnews%2F110624%2Fstm11062411380000-n1.htm

先に断っておくが、試行錯誤を繰り返している80歳の男性には敬意を表する。

問題は、「エネルギー保存の法則」という中学レベルの理科の知識さえあれば理論的に破綻しているのが分かるのに、それを堂々と記事にしてしまっている新聞社だ。


さて、この発電方法については、僕も以前に通勤電車で思いついたことがあり、ブログに書いていた。(細かい設定は違うが大枠は同じだ)
僕の場合は、さすがに理論的にムリなのは分かったが、なぜムリなのか分からなくて、友人に確認したのだ。

以下、過去のブログより引用しておこう。

『【essere】2011.4.10 「それが浮くこと」とは、「それ以外が落ちていること」である』
http://essere.cocolog-nifty.com/blog/2011/04/2011410-9a23.html


昨日、出勤する電車の中で、ちょっとしたアイデアを思いついた。簡単に言うと、重力と浮力を利用して無限に発電するアイデアだ。

そのアイデアが本当だとスゴイので、本当に可能かどうかを早急に確かめたかった。某受験生のようにYahoo!知恵袋に投稿してみようとも考えたが、会員登録が必要だったのでやめた。

そこで、知り合いの京都大学出身の理系の方3人に質問したところ、そのうちの2人が話をして検討してくれたらしく、結論としては、ミッション・インポッシブルだった。

まぁ、おかしいな、とは思っていたのだ。ただ、どこがおかしいのかは分からなかった。理由を聞くと納得できたが、一人では思いつかなかっただろう。

(中略)

で、何が間違っていたかというと、浮力というのは、結局は重力なのだ。

浮いているように見えるが、それは「別のモノがその下に落ちて入り込んでいる」から浮いているだけで、「浮く力」が独立して存在しているのではない、ということ。

見かけに騙されてはいけない。

 

これを現代社会に例えると、東日本大震災の際に「寝ろ寝ろ」と言われた某官房長官が総理大臣候補に浮上したが、それは単にそれ以外がズブズブと落ちているから浮上しているように見えたと言える。

本当のリーダーは浮いている(他の人間に浮かされている)だけではだめで、決断やコントロールする力が必要なのだが、今のところ、そういった力は垣間見えない(まぁ、それは官房長官の仕事ではないからだが)。