「内閣不信任案のドタバタ劇」を言語学的に表現できない件

先日の内閣不信任案は、解散総選挙はほぼあり得なかったので、つまり「辞めろ」ということであった。
そして、この案は否決された。


つまり「辞めろと言われたが、辞めない」ということである。


ここまではいい。問題はここからだ。


否決されたのは、菅総理が「もうすぐ辞める」と言ったことで、民主党が団結したからである。
これによって内閣不信任案が否決されたので「(今すぐには)辞めない」ということになった。
これは、「(もうすぐ)辞めるから(今すぐには)辞めない」ということである。


つまり、「辞めろと言われ、辞めることによって辞めないことになったが、でも辞める」というわけだ。


ところが、「(もうすぐ)辞める」と言っていた(と認識されていた)はずの菅総理が、「(しばらく)辞めない」と言い出した。
これにより、事態はさらに複雑になる。


結局のところ、「辞めろと言われて、辞めることによって辞めないことになったが、それでも辞めるはずだったのに、やっぱり辞めない」のである。


意味、わかる?