Bookレビュー2011-vol.38 堀江貴文『収監 僕が変えたかった近未来』

収監 僕が変えたかった近未来

収監 僕が変えたかった近未来

社会全般に関するエッセイ集。

第1〜3章までは、「検察」、「メディア」、「宇宙事業をメインとした科学技術」について、かなり具体的な部分まで踏み込んで書かれていて、堀江氏の描いている「変えたかった社会」が明確に浮かび上がってくる。

一方、4章以降は、テーマが「日本人」「日本」と漠然としていて、内容も「こうだったら面白いな」といった程度のイメージしか伝わってこなかった。

巻末の対談では、堀江氏は刑期修了後も、もう矢面に立って戦うつもりがないことを表明している。
それは、「堀江以後」の世代に、何かを期待しているということでもあるだろう。


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