Bookレビュー2012-vol.23 宮台真司『宮台教授の就活原論』

宮台教授の就活原論

宮台教授の就活原論

社会学の流れを踏まえて就活についての具体的な手法ではなく、就活への取り組みの「心構え」についての本。

現状が良い社会かどうかは置いておいて、とりあえず現状を正しく認識させようという感じ。
特に「ホームベースを持て」というのは、社会学者ならではの助言だと思う。

ただ難点としては、これを最後まで読める学生は満足な就職ができるんじゃないの?っていう疑問。
つまり、救われない学生に対する「救いの手」になっているかどうかは微妙だと思う。
(「最後まで読む」という程度の努力ができなければ満足な就職は難しいとも言えるが)