Bookレビュー2012-vol.21  津田大介『動員の革命』

Twitter社会論』の続編のような感じの本。

前半については、ソーシャルメディアに普段から関心がある人にとっては、それほど真新しい話題ではないと思う。
本書は「動員」というのがテーマだけれど、「Doing」と言っても良いかもしれない。
「Say」から「Doing」へ、というのが大きなトレンドだし、それを実感している人も多いと思う。

一方、個人的に強い関心を持っているのは第4章のマネタイズの部分だ。
これは『Gigazine 未来への暴言』でも語られていた。

GIGAZINE 未来への暴言

GIGAZINE 未来への暴言

オンライン上のマイクロペイメント、マイクロパトロン、マイクロ募金、「いいね」と連動した小額金銭のやりとり。
これらが大きくなればなるほど、企業中心社会から、個人活動社会へと変化していくことになるのは間違いなく、それは動員に次ぐ新たな革命になることは間違いがない。
そのとき社会は、消耗戦ではなく、創造戦になるだろう。