メディアの力で就活にクールビズ定着を

就職活動へのクールビズ導入が呼びかけられている。
特に今年の東日本は、節電で交通機関や面接会場の冷房が抑えられていることが多いだろうし、そんな中、スーツで就職活動をしていたら体調に悪影響だってあるかもしれない。

すでに、クールビズでの選考参加を認める企業も多数あるようだけれど、学生からは不安の声が多い。
これは、スーツでないことが、マイナス評価になることを恐れてのことだと思う。
採用の最初の段階は、減点方式なのだ。
落とす人間を先に決めて、残った中から採用したい人を選ばざるを得ない。
そのため、就活においては、周りに合わせていれば、少なくともマイナス評価を受けることはないという考えが根強い。
実際のところ、これまでの合同企業説明会でも「服装自由」と書いてあるにも関わらず、みんなスーツだ。

個人的には、リクルートスーツというのは合理的な面が多いと思う。
どんな服を着ていくか悩まなくて良いし、みんな同じ服装なら、「人間性での評価」をせざるを得ない。
お金を持っている学生だけがオシャレができて高評価を得る、なんていうのもおかしな話だ。

とはいえ、体調を悪化させてまでスーツを着る必要はない。
それでも、学生の立場からすれば、クールビズで面接を受けるのは勇気が必要だ。

これを解消するには、企業だけではなく、社会全体でクールビズがあらゆる面で望ましいという価値観を作る必要がある。
こういうときに、僕はマスコミの力に期待したい。