人間について。(イスから考える)
人間とは何か、と問われて「考える葦である」とか言われてもピンと来ない。
そこで、人間の特徴を全く別のアプローチから考えると、数多くいる動物の中で、人間だけが、イスに座るということに思い至った。
サルも座るかもしれないが、忘れて下さい。
(ただし、イスのようなものに座っているサルの画像を探すことは比較的、困難である)
なぜ、人間は座るのか?
他の動物は、休むときは寝ころがる。
しかし、人間は、その辺の道端では寝転がらない。
これは、人間が2足歩行だからだろう。
4足歩行なら、寝転がっていてもすぐに動き出せるが、
2足歩行の場合、起き上がるまでに時間がかかる。
そうすると、逃げるときや、獲物を追いかけるときに困る。
そこで、「イスに座る」というアイデアを思いついたのではないか。
さて、イスに座ると、一つ問題がある。
それは、シッポだ。
どう考えても座るのに邪魔だ。
そこで人間は、シッポを無くしたのではないか。
つまり、シッポは不要だから退化させたのではなく、イスに座るために進化的に無くしたのだ。
こう考えると、他の哺乳類にシッポがあるのに、人間にだけシッポがないことに説明がつく。
他の動物も、どうみてもシッポが不要に見えるやつがいるが、残っている。
それは、別にあっても困らないからなのだ。
以上のような考察から、こう言っても過言ではないだろう。
「人間は、考えるイスである」