Bookレビュー2012-vol.18  ポールクルーグマン『クルーグマン教授の経済入門』

クルーグマン教授の経済入門 (ちくま学芸文庫)

クルーグマン教授の経済入門 (ちくま学芸文庫)

ノーベル経済学賞受賞者のクルーグマンによる経済の入門書。

初版は1990年代に書かれたものだそうだけれど、ちくま学芸文庫版は2009年刊行で、あとがきにはリーマンショックについても触れられている。

基本的にアメリカ経済についての本であり、アメリカのおかれている状況、特にアメリカにとって日本がどういう存在なのかがとても良く分かる。

債務超過財政赤字、貿易収支、為替レート、インフレ/デフレ、失業率、医療・社会保障問題。

これらの問題が、それぞれどう絡み合っているのかを知るにはとても良い本だし、こういった問題は日本も同様に抱えているので、知っておいて損はない。