Bookレビュー2012-vol.19  『鈴木敏文の実践!行動経済学』

行動経済学の本というよりは、鈴木氏のこれまでのビジネス手法が、実は行動経済学的なアプローチだったことを確認しながら、なぜそういった手法をとったのか、それによってどのような成果が生まれたのかについての対談本。

通常は、理論に基づいて手法を実行に移すのだけれど、鈴木氏の場合は既存の理論ではなく、観察と自分の感性と思考で手法を決め、それが後になって、理論と合致していた、というのはすごい話だと思う。
この本から学んで実行すべきは、その観察、感性、思考をトレースして、未だに理論化されていない自分なりの手法を導き出すことだろう。

消費者相手の仕事をしている人にはオススメの1冊。